【二次】テイスティングシートの解答方法(赤ワイン)

基本的には「薄い」とこ「濃い」の2軸で考えていくとお伝えしていますが、実際にどうやって答えていくかをお伝えいたします。

テイスティングシートの選択肢を基に考えていきます。

赤ワインのテイスティングシート

基本的には「薄い」と「濃い」で考えていきますが、選択肢によってはどちらに当てはまらないものや、選択肢として正しくないもの(使用しないもの)もあります。
また外観に関しては「薄い」と「濃い」という軸からよりも、シンプルに見た目から判断したほうがいい場合があります。

 

1.外観

<清澄度>
ワインの透明度に関する項目です。
選択肢が「澄んだ」、「深みのある」、「やや濁った」、「濁った」とありますが
基本的には「澄んだ」or「深みのある」のどちらかを見た目通りで判断していただいて大丈夫です。
「濁った」という表現はあまり適していません。

<輝き>
ワインの酸度に関する項目です。
選択肢が「輝きのある」、「落ち着いている」、「モヤがかかった」とありますが
「モヤがかかった」は選択肢から外してかまいません。
「輝き」と「落ち着き」に関しては薄い、濃いという観点からは統一しづらいので、単純に見た目で判断してください。

強いて言えば、輝きは酸度に関するものなので
輝きのある=新世界
落ち着いている=先進国
と判断できるかもしれません。

ちなみに「輝きのある」の方が出現率は高いです。

<色調>
味わいに直結しやすい項目です。
「ガーネット」、「ルビー」、「マカボニー」からメインとして選び、
「紫がかった」、「黒み」、「オレンジ」から補助的に選ぶ項目です。

メインでは近年、「マカボニー」がなくなり「ラズベリーレッド」、「ダークチェリーレド」が増えています。
出現率で言えば「ガーネット」が一番多く、次いで「ラズベリーレッド」と「ルビー」です。
透明感のある明るい赤色であれば「ラズベリーレッド」と解答してください。

<濃淡>
これも味わいに直結します。

味わい 薄い     →      濃い
濃淡 明るい やや明るい やや濃い 濃い 非常に濃い

赤ワインでは「やや濃い」と「濃い」の二択です。
よっぽどサラサラしたものであれば「やや明るい」もあり得ますが、判断し辛いときは「やや濃い」と解答しておけば確率は上がります。

<粘性>
これも味わいに直結します。
グラスをスワリングして、グラスの壁面をワインの雫がどのように垂れるかを判断してください。

味わい 薄い     →      濃い
粘性 さらっとした やや軽い やや強い 強い ねっとりとした

ただ試験的には「やや強い」と選んでおけば高確率で正解します。

<外観の印象>
「酸化」系統の選択肢は外して大丈夫です。

いろいろ選択肢はありますが、「若い」と「成熟度が高い」を選べば大丈夫です。
それに付随して「若い状態を抜けた」と「凝縮感が強い」も候補にあがります。

 

2.香り

<第一印象>
これはそのままの印象で大丈夫です。
薄い=控え目
濃い=しっかりと感じられる、力強い

近年では「開いている」などの選択肢が増えています。
まずは「開いている」を選択しておけば大丈夫でしょう。

<特徴(果実・花・植物)>

1.果実

味わい 薄い 濃い
濃淡 イチゴ ラズベリー ブルーベリー カシス ブラックベリー ブラックチェリー 干しプラム 乾燥イチジク

これに関しては一番近いものを選んでいただくしかありません。
薄い→濃いを理解し、その濃度によって選択肢を選んでください。

2.花
バラ、すみれ、牡丹、ゼラニウムの中から選びます。
薄いものであれば「バラ」、それ以外は「すみれ」か「牡丹」を選んでください。
※ゼラニウムはほとんどありません

3.植物
かなり難しい部分です。選ばなくていいのであれば避けたほうが無難です。
どうしても選ばなければならないとき(問題として指示があったとき)は「ドライハーブ」などが無難です。

<香辛料・芳香・化学物質>
ここが赤ワインで一番難しい部分かもしれません。
はっきり言って、ここを完璧に答えられる人はほとんどいないでしょう。
「薄い」と「濃い」の二軸でもあまり対応できません。
故にここは統計学で答えていくほうが正答確率は上がるかもしれません。

判断基準の一つは「樽香」です。
樽香のするものは「ヴァニラ」と答えておけばとりあえず大丈夫です。

残りに関しては各項目から近しいものを選んで頂くか、統計学で答えてください。

<動物>
血液、生肉、乾いた肉、なめし革というのが近年の選択肢です。
この中で一番出現率が高いのは「血液」です。

<スパイス>
黒胡椒、丁子、シナモン、ナツメグ、甘草、松の実が選択肢です。
出現率で言えば「シナモン」、「ナツメグ」が多いです。

<その他>
硫黄、樹脂、ヨードが選択肢です。
あまり選ばない選択肢ですが、強いて言えば「樹脂」が一番よく使います。

<香りの印象>
選択肢はありますが、あまり難しくありません。
とりあえず「第一アロマ」を選べばほぼ大丈夫でしょう。

上記で「樽香」に関わる選択肢を選んだ場合は「木樽のニュアンス」も選択してください。

3.味わい

<アタック>
これに関しては「やや強い」の一択です。
感じてもらったイメージで選択してもらっても大丈夫ですが、高確率で「やや強い」が正解です。

<甘み>
故にご自身の主観で選べば大丈夫ですが、「まろやか」と「豊か」を選んでおけば高確率で正答します。
「ドライ」と「残糖がある」はほぼあり得ないです。

味わい 薄い     →      濃い
甘み ソフト まろやか 豊か

 

<酸味>
これは「なめらか」と「優しい」の二択です。
分からなかったときは「なめらか」と答えておけば大丈夫です。

<タンニン>
これは「薄い」と「濃い」の基準で判断してください。

薄い」=「サラサラとした」、「緻密
濃い=「緻密」、「力強い」、「収斂性のある」

どうしても判らないときは「緻密」を選んでおくと確率は上がります。

<バランス>
難しく聞こえますが、簡単です。

薄い=「スマート」
濃い=「豊」満、「肉厚」、(「力強い」もあり得ます)

 

<アルコール>
味わいの濃さと直結します。

味わい 薄い     →      濃い
アルコール やや軽め 中程度 やや強め 熱さを感じる

「薄い」系統ワイン=「中程度」か「やや軽い」
「やや軽い」のが出現率は高いです

「濃い」系ワイン=「熱さ~」か「やや強め」
「やや強め」のが出現率は高いです

 

<余韻>

味わい 薄い     →      濃い
余韻 短い やや短い やや長い 長い

「薄い」=「やや短い」
「濃い」=「やや長い」
を主軸に考えれば大丈夫です。
どうしても判らない場合は「やや長い」を選択してください。

<評価>
上記までに選んだ選択肢を基に考えてください。

「薄い」=「シンプル」
「濃い」=「成熟度」、「濃縮」、「ポテンシャル」
※「成熟度」が一番出現率は高いです

 

あとは前回に示している通りです。
上記はあくまでも軸として考えてください。
ただ、迷った場合は上述のルールで解答していけばある程度は正解すると思います。

全体的に言えることですが、ワインの評価はどうしても主観が入るのでソムリエ協会(模範解答)も絶対的な正解は作れません。
そのために「無難な」模範解答となることが多く、例年同じような模範解答になる傾向です。

故にどうしても判らないときは統計(出現率)から答えを導き出してください。

過去に出題された品種の模範解答

 

1. シラーズ 2016(オーストラリア)

2. メルロ 2014(日本)

3. グルナッシュ(フランス)

4. カベルネ・ソーヴィニョン 2014(オーストラリア)

5. サンジョヴェーゼ 2014(イタリア)

6. ガメイ 2015(フランス)

7. マルベック 2015(アルゼンチン)

8. ピノ・ノワール 2012(ニュージーランド)

9. シラー 2014(フランス)

10. シラー 2014(フランス)

11. カベルネ・ソーヴィニョン 2012(アメリカ)