【二次】品種による判断

 

 

1.産地による判断

白ワインも赤ワインも共通して、冷涼な産地、温暖な産地という分け方をしていきます。
試験的に言えば「新世界」なのか「先進国」なのかで分ければ十分です。
試験で使用されるワインは安価なものなので、大雑把な産地特徴しか現れません。

故に
濃い=新世界
薄い=先進国

と判断して(だいたいは)大丈夫です。

2.品種による判断

白ワイン

試験に出題される白ぶどう品種は大まかに以下の8種類です。

品種 出題頻度
リースリング
シャルドネ
ソーヴィニョン・ブラン
ミュスカデ
甲州
アリゴテ
ゲヴェルツトラミネール
シュナン・ブラン

8種類と聞くと多いですが、実際に出るのは上位5種類くらいです。 昨年出題されたアリゴテなんて私たちソムリエでも正答率は低いでしょう。
ゲヴェルツなんて近年ずっと出ていませんし、仮に出たとしても誰でも正解できるような特徴的な香りを持っています。
シュナン・ブランは安価で味の濃いもの(南ア)が手に入るので、出題される可能性は今までより高いです。しかし他の品種と比べてしっかりとした味わいなの で、かなり分かりやすいはずです。

いずれにせよ、ゲヴェルツとシュナン・ブランは一度飲んでおいてください。

では、残りの上位5種類について解説していきます。

【リースリング】

主な出題国 先進国 新世界
ドイツ オーストラリア
フランス  

昔はよく「ペトロール香」と言って特徴的な香りがあり、解りやすかったのですが近年はそんなタイプはあまり出ません。
ただ解答方法としては難しくありません。

先進国のリースリングも新世界のリースリングもどちらも「薄い」系統に属しま

先進国の方がより透明感のある「薄い」イメージで、新世界のリースリングの方が味わいは先進国よりは濃いめですが、他の品種と比べれば「薄いめ」の品種に属します。

また、リースリングは甘口と辛口があります。
近年ではあまり甘口は出ませんし、出たとしても解答しやすいです。
ただ一度飲んでおいてください。

リースリング辛口=薄い
リースリング甘口=濃い

に属します。

【シャルドネ】

主な出題国 先進国 新世界
フランス オーストラリア
  アメリカ

シャルドネは一番判断がし辛い品種です。というのも、シャルドネは産地の特徴をよく表現するので生産国によって味わいが大きく変わってきます。

ただこれも試験的には先進国のシャルドネ=薄い、新世界のシャルドネ=濃いと判断してもらって大丈夫です。
(例外として、日本は新世界に属しますが日本のシャルドネは「薄い」に続します)

樽の効いたシャルドネは先進国でもしっかりと「濃い」味になりますが、そういったワインは試験には出ません(高いから)。
アメリカのシャルドネも樽効きが多いので出にくいかもしれません。
樽のニュアンスを知りたいという方は、下記のワインがオススメです。

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試験的に練習になるのはフランスのACブルゴーニュあたりや、オーストラリアのシャルドネを比較しながら飲むと違いが分かると思います。

【ソーヴィニョン・ブラン】

主な出題国 先進国 新世界
フランス ニュージーランド
  チリ

SBはハーブや緑色(草系)の特徴的な香りがする、一番答えやすい品種です。
特にNZやチリといった新世界のSBはその特徴が顕著に出ています。
ACフランスのSBは新世界ほどではないですが、やはり草系のニュアンスは感じ取れます。

薄い、濃いの二軸で捉えればこれもやはり先進国=薄い、新世界=濃いで大丈夫です。
ただ他の品種に比べ、先進国のワインでもしっかりとした味わいです。

【甲州&ミュスカデ】

主な出題国 甲州 ミュスカデ
日本 フランス(ロワール)

甲州とミュスカデは「特徴がない」のが特徴というような品種です。
水のようにサラサラと飲めます。
シュル・リーしていると味わいが深くなったりしますが、そこまで変わりません。(試験的には)

産地も限定されているので、品種が分かれば産地も自ずと分かります。

ただややこしいのは、先進国のシャルドネと混同しやすい点でしょうか。
シュル・リーした甲州、ミュスカデとACフランスのシャルドネなどは大差がありません。

しかしいずれにせよ、味わい的には「薄い」に属すので解答方法は楽です。

甲州=薄い
ミュスカデ=薄い

 

赤ワイン

品種 出題頻度
シラー(ズ)
カベルネ・ソーヴィニョン
ピノ・ノワール
ガメイ
サンジョヴェーゼ
メルロ
テンプラニーリョ
カベルネ・フラン

実際に出るのは上位6種類くらいです。 
これ以外にカベルネ・フラン、ネッビオーロ、マスカットベーリーAなどが一回くらい出ていますが、あまり考えなくて大丈夫です。

【シラー、シラーズ】

主な出題国

先進国 新世界
フランス

オーストラリア


いずれもフランス、オーストラリアからしか出題されていません。

フランスのシラーは一般的に言えば、スパイシーでパンチ力があるものとされています。
しかし試験に出題されるものはシャバシャバで、飲みごたえというものはありません。

オーストラリアのシラーズは新世界特有の濃厚な果実味を備えています。

故に
先進国シラー=薄い
新世界シラーズ=濃い

 

【カベルネ・ソーヴィニョン】

主な出題国

先進国 新世界


オーストラリア
アメリカ

以外にも、この10年間は新世界からしか出題されていません。
品種特性的にはしっかりとした長熟タイプの品種ですが、試験で出されるのはそういったレベルは出ません。

新世界のCSはプルーンなどの果実味濃厚なニュアンスです。

故に
先進国CS=薄い
新世界CS=濃い

 

【ピノ・ノワール】

主な出題国

先進国 新世界
フランス

アメリカ
ニュージーランド

ピノ・ノワールはシラーやCSに比べて透明感を感じる品種です。
新世界のピノは酸味を強く感じ、新世界のピノは少し濃厚に感じると思います。
ただやはり、他の品種と比べて「薄い」品種に属します。

故に
先進国ピノ=薄い
新世界ピノ=薄い

 

【ガメイ】

主な出題国

先進国 新世界
フランス

ここ10年はフランスからの出題しかありません。
ピノ・ノワールに似た品種ですが、ピノよりも酸味が抑えられ、より土っぽく(田舎っぽく)した品種です。

新世界からの出題であれば日本が考えられますが、可能性は低いでしょう。
いずれにせよ「薄い」品種に属します。

故に
ガメイ=薄い

 

【サンジョヴェーゼ】

主な出題国

先進国 新世界
イタリアのみ

あまり出題されていない品種ですが、今後は出題傾向が増えそうな品種です。

品種特性としては「酸味の無くしたピノ・ノワール」でしょうか。
ガメイとの違いは、サンジョヴェーゼの方がより赤い果実系の果実味を感じます。

いずれにせよ、試験に出てくるレベルで言えば
サンジョヴェーゼ=薄い

 

【メルロ】

主な出題国

先進国 新世界
フランス

日本

あまり出てこない品種ですが、出る傾向は増えるかもしれません。

品種特性で言えばワインに丸み(厚み)を与える品種なのですが、試験で言えばシャバシャバのぶどうです。


故に、先進国と新世界共に
メルロ=薄い

 

3.年代による判断

年代(ヴィンテージ)を選択する欄がありますが、試験ではそんなにふるいものは出ません。基本的には1~4年前のものであり、その中でも2~3年前のものが多く出題される傾向にあります。 つまり、今年でいえば2017年、2018年の選択肢を選んでいれば無難な解答として成り立ちます。

適当に聞こえるかもしれませんが、はっきり言って年代をドンピシャで当てることはかなり難しいです。私は品種と産地を当てることは自信がありますが、年代はいつも「だいたい」です。

もちろんイレギュラーなヴィンテージが正解のときもたまにありますが、はっきり言ってこの「年代当てっこ」に力入れる期待値はかなり低いので、サックリア行った方が効率的です。

4.グラスについて

余談から入りますが、グラス選びはソムリエにとってかなり重要です。私のワインバーはカウンター10席のみですが、それでも席数×10種類以上のグラスを用意しています。それくらい、ワインのグラス選びは重要なのです。

しかし試験的に言えば簡単です。小、中、大の中から選ぶだけです。

濃い=中庸
薄い=小ぶり
と答えておけばほぼ大丈夫です。

新樽ガンガンの濃厚白ワインが出てくればモンラッシェグラスやバーガンディーを選びたいところですが、試験にはそんなワインは出ません(今のとこは)。