【第10回テキスト】南西地方、その他酒

南西地方

 

【南西地方の特性】

南西地方はベルジュラック地区、ガロンヌ地区、トゥールーズ・アヴェイロネ地区、ピレネー地区に分かれる。

 

【ベルジュラック地区の主要AOC】

AOC 生産色 概要
モンンバジャック(Monbazillac) 白(甘) セミヨン主体
ソーシニャック(Saussignac) 白(甘) セミヨン主体
ロゼット(Rossete) 白(甘)
モンラヴェル(Montravel) 赤・白 ※1
ペシャルマン(Pecharmant) メルロ主体
コート・ド・ベルジュラック 赤・白(甘)

※  上記以外のAOCの生産可能色はすべて赤・白・ロゼ

※1 他のモンラヴェル系の生産可能色は白(甘)

 

【ガロンヌ地区の主要AOC】

AOC 生産色 概要
ビュゼ(Buzet) 赤・白・ロゼ
コート・ド・デュラス

(Cotes du Duras)

赤・白・ロゼ
コート・デュ・マルマンデ

(Cotes du Marmandais)

赤・白・ロゼ
フロントン(Fronton) 赤・ロゼ ネグレット主体
ブリュロワ(Brulhois) 赤・ロゼ
サン・サルドス(Saint-Sardos) 赤・ロゼ シラー、タナ主体

 

【トゥールーズ・アヴェイロネ地区の主要AOC】

AOC 生産色 概要
カオール(Cahors) マルベック主体
マルシャック(Marcillac) 赤・ロゼ フェル・セルヴァドゥ主体
ガイヤック(Gaillac) 赤・白・ロゼ
コトー・デュ・ケルシー

(Coteaux du Quercy)

赤・ロゼ
アントレイグー・ル・フェル(Entraygues-Le Fel) 赤・白・ロゼ
エスタン(Estaing) 赤・白・ロゼ
コート・ド・ミロー

(Cote de Milau)

赤・白・ロゼ

※ マルベック=オーセロワコット

 

【ピレネー地区の主要AOC】

AOC 生産色 概要
マディラン(Madiran) タナ主体
イルレギ(Irouleguy) 赤・白・ロゼ スペイン近い
ジュランソン(Jurancon) 白(甘)
パシュラン・デュ・ヴィク・ヴィル(Pacherenc du Vic Bilh) 白(甘) プティ・マンサン

グロ・マンサン

ベアルン(Bearn) 赤・白・ロゼ タナ主体
トゥルサン(Tursan) 赤・白・ロゼ
サン・モン(Saint-Mont) 赤・白・ロゼ

 

 

 

V.D.N.

VDNの概要

ヴァン・ドゥ・ナチュレル(Vins Doux Naturels)は酒精強化ワインの一種。ぶどう果汁の発酵中にブランデーなどのアルコールを添加してアルコール発酵を止めて造られる天然の甘口ワイン。シェリー、ポート、マディラなど。

 

【VDNの主要AOC】

地域 AOC 生産色 概要
ルーション バニュルス 赤・白・ロゼ ※1 ランシオ

※2 オルダージュ

バニュルス・グラン・クリュ グルナッシュ75%以上

木樽で30ヶ月以上熟成

モーリィ 赤・白 ※1 ランシオ

※2 オルダージュ

リヴサルト 赤・白・ロゼ
ミュスカ・ド・リヴサルト
グラン・ルーション 赤・白・ロゼ
ラングドック フロンティニャン系 VdLもあり
ミュスカ・ド・リュネル
ミュスカ・ド・ミルヴァル
ローヌ ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ 赤・白・ロゼ
ラストー 赤・白・ロゼ
コルシカ ミュスカ・デュ・カップ・コルス

 

※1 ランシオ(Rancio)

熟成期間中に高温の環境下にワインを保管し、酸化的な変化をもたらし独特の風味のワインや、その香りを表す表現。

※2 オルダージュ(hors d’age)

5年後の9月1日まで熟成義務がある

 

V.d.L.

VdLの概要

ヴァン・ド・リキュール(Vins de Liqueurs)は多くの地域で作られているが、AOCとして認められているのはラングドック地方、ジュラ地方、コニャック地方、アルマニャック地方のみ。

ルーション地方は認められていない

 

【VdLの主要AOC】

地域 AOC 生産色 概要
ラングドック フロンティニャン系 VDNもあり
クレレット・デュ・ラングドック
ジュラ マックヴァン・デュ・ジュラ 赤・白・ロゼ
コニャック ピノー・デ・シャラント 赤・白・ロゼ ユニブラン
アルマニャック フロック・ド・ガスコーニュ 白・ロゼ

 

 

カルヴァドス

 

カルヴァドスの概要

ノルマンディー地方で、リンゴや洋ナシを原料とする蒸留酒。

48種類のリンゴと数種類に洋ナシから作られ、単式蒸留器で回蒸留。

 

コニャック&アルマニャック

コニャックとアルマニャックはブランデーに属し、果実を原料として蒸留したお酒。

 

コニャックの概要

コニャックは酒名でもあり、地名でもある。地名としてのコニャックはロワール地方ボルドー地方の間に広がる地域。

代表使用品種で一番有名なのはユニ・ブラン(サン・テミリオン・デ・シャラント)であり、フォル・ブランシュコロンバール等も使用される。

単式蒸留器で2回蒸留を行い、300リットルの樽(バリック)で貯蔵する。

 

【コニャックの生産地区】

品質 地名 概要

 

 

グラン・シャンパーニュ 最高品質石灰質土壌
プティ・シャンパニュ 石灰質土壌
ボルドリー(Borderies) 粘土質土壌
ファン・ボア(Fins Bois) 面積最大
ボン・ボア(Nons Bois) 砂質
ボア・アルディネール(Bois Ordinaires) 面積最小

 

【コニャックのAOC】

AOC 概要
コニャック
グラン・フィーヌ・シャンパーニュ
プティ・フィーヌ・シャンパーニュ
フィーヌ・シャンパーニュ グラン~を50%以上、残りをプティ~

 

※ Grande ChampagneとPetite Champagneは絶対に覚える

 

アルマニャックの概要

アルマニャックはガスコーニュ地方(南西地方)に位置する。

主要ぶどう品種はユニ・ブラン、フォル・ブランシュ、コロンバール、バコ・ブラン、ブラン・ダムがある。連続式蒸留器で1回蒸留を行い、400リットルの樽(ピエス)で貯蔵する。

【コニャックの生産地区】

品質 地名 概要
 高

バ・ザルマニャック(Bas-Armagnac) 砂利質、石灰質土壌
アルマニャック・テナレーズ(Tenareze) 粘土石灰質土壌、最大
オー・ダルマニャック(Haut-Armagnac) 石灰質土壌

 

 

新酒(ヴァン・ド・プリムール)

ヴァン・ド・プリムール(Vin de Primeurの概要

ヴァン・ド・プリムールは新酒の意味でボージョレ・ヌーヴォーが有名だが、ボージョレ以外の地域でも作っている。毎年11月第3木曜日からの販売が許可されており、ラベルに収穫年の表示義務がある。ボルドーに新酒はない。

 

【各地方のAOC】

AOC 生産色
ブルゴーニュ地方
ボージョレ~~ 赤・ロゼ
ブルゴーニュ~~ ※ブルギニョンも含む
マコン 白・ロゼ
マコン~~
コトー・デュ・リヨネ 赤・白・ロゼ
ロワール地方
トゥーレーヌ 赤・ロゼ
アンジュー・ガメイ
ロゼ・ダンジュー ロゼ
カベルネ・ダンジュー ロゼ
カベルネ・ド・ソーミュール ロゼ
コート・デュ・ローヌ地方
コート・デュ・ローヌ 赤・ロゼ
グリニャン・レ・ザデマール 赤・白・ロゼ
ヴァントー 赤・白・ロゼ
タヴェル ロゼ
ラングドック・ルーション地方
ラングドック 赤・ロゼ
コート・デュ・ルーション 赤・白・ロゼ
南西地方
ガイヤック 赤・白